2016/04/06

バンジョー

5弦バンジョー
5弦バンジョー
音響胴に円形のプラスチック膜が張られているため アタック音が大きく、サスティーンが短い独特の音が出る。フィンガーピックを使うため、アタック音が強調され、さらに甲高さが増す。
5番目の弦が第5フレットから配置されていて、この弦が時折メロディラインとも不協和音ともつかない心地よい音の流れを作る。コードとメロディをおりまぜて弾くスタイルでブルーグラス音楽では無くてはならない楽器。

ロングネック5弦バンジョー
ロングネック5弦バンジョー
5弦バンジョーから派生した楽器。
通常の5弦バンジョーより3フレット分ネックが長い。アメリカのフォークシンガーであるピートシーガーが考案し普及したといわれている。フィンガーピックを使わず、比較的柔らかな音を出すのがロングネックの流儀。ピートシーガーに倣い、唄の伴奏用として使うことが多い。

4弦バンジョー
4弦バンジョー
途中から伸びている第5弦がない。よって4弦である。
演奏は、フラットピックで全体をかき鳴らすスタイル。デキシーランドジャズでは、和音で軽快なリズムを担う。バンジョーは大きな音が出るので生音でもトランペットやドラムスのの音量に負けない。

バンジョーのルーツはアフリカの弦楽器だと云われている

アフリカには、音響胴に獣の皮を張った弦楽器が多数存在している。ハープの形をしたもの、弦長さを変えて音程を調整できるネックを持つものなど多様だ。
そんな中で、西アフリカや北アフリカの、エコンティンゲンブリニゴニなどは、皮張りの音響胴、長さが異なる弦など、現在のバンジョーの特徴を持っている。
バンジョーは、今では世界的に普及している楽器であるが、元はアメリカ合衆国で奴隷として働いていたアフリカの人達が作り上げた楽器だったのだね。
アフリカのエコンティン
エコンティン

アフリカのンゴニ
ンゴニ
アフリカのゲンブリ
ゲンブリ